韓国の伝統がそのまま息づく街、全州(チョンジュ/전주)。八百軒を超える韓屋(ハノク)が軒を連ねる韓屋村を中心に、ビビンバ発祥の地ならではの食文化、マッコリ横丁の夜、そして韓紙工芸という職人の技まで、見どころが徒歩圏にぎゅっと詰まっています。この2日間モデルコースでは、無理なく歩いて回れる地理的な流れに沿って、全州の魅力を朝から夜までたっぷり味わえる行程をご提案します。ソウルから高速鉄道で約2時間、週末の小旅行にもぴったりの古都へ出かけましょう。
1日目:韓屋村の中心と全州の歴史にふれる
初日は全州韓屋村(ハノクマウル/한옥마을)の散策からスタートします。朝のうちは人出も少なく、瓦屋根が連なる路地や塀の風景を静かに写真に収められる絶好の時間帯。まずは朝鮮王朝を開いた太祖・李成桂の御真(肖像画)を祀る慶基殿(キョンギジョン/경기전)へ。鬱蒼とした竹林や古木に囲まれた境内は、王朝の歴史を肌で感じられる全州随一の名所です。昼は全州が誇る郷土料理、全州ビビンバ(전주비빔밥)をぜひ。色とりどりのナムルと黄豆もやし、ユッケや錦糸卵を真鍮の器に美しく盛り付けた一杯は、まさにビビンバ発祥の地ならではの味わいです。午後は慶基殿のすぐ向かいに建つ殿洞聖堂(チョンドンソンダン/전동성당)へ。ロマネスク様式の赤レンガが青空に映える韓国屈指の美しいカトリック教会で、韓屋村の瓦屋根と西洋建築のコントラストが印象的です。夕方は韓屋村の路地に点在するカフェで一息つき、夜は風情ある韓屋に泊まって、軒先の灯りに照らされた村の静けさを味わってください。
2日目:眺望・伝統工芸・夜市場で締めくくる
2日目は韓屋村を一望できる梧木台(オモクテ/오목대)と、その丘へ続く小道から始めましょう。高台からは瓦屋根の海のように広がる村の全景を見渡せ、朝の澄んだ空気の中での眺めは格別です。続いて全州韓紙(ハンジ/한지)の文化にふれる時間を。全州は古くから良質な韓紙の名産地として知られ、村内の工房では伝統的な紙漉きの様子を見学したり、うちわやしおりづくりといった手作り体験を楽しんだりできます。世界に一つだけのお土産づくりはこの旅の素敵な思い出になるはずです。昼は全州のもう一つの名物、コンナムルクッパ(豆もやしのスープご飯)で体を温めるのがおすすめ。あっさりとした優しい味わいが旅の疲れを癒してくれます。午後は韓紙工芸品や伝統菓子を扱う店をのんびり巡り、お土産探しを。そして夜は南部夜市場(ナンブヤシジャン/남부야시장)へ繰り出しましょう。所狭しと並ぶ屋台で多彩な韓国グルメを食べ歩きしながら、地元の銘酒マッコリで乾杯すれば、全州らしい賑やかな夜が旅の締めくくりを華やかに彩ります。
💡 旅のヒント
- 韓屋村とその主要スポット(慶基殿・殿洞聖堂・梧木台)はすべて徒歩圏内にまとまっているので、歩きやすい靴で回るのが正解です。
- チマチョゴリなど韓服(ハンボク)をレンタルすれば、韓屋村の街並みを背景にいっそう雰囲気のある写真が撮れます。
- ソウルからは龍山駅発のKTX・SRTで全州駅へアクセスでき、駅から韓屋村まではバスやタクシーで移動します。
- 南部夜市場は夜の開催が中心なので、食べ歩きを楽しみたい日は2日目の夜に組み込むと無駄なく回れます。
❓ よくある質問
全州観光は1泊2日で十分に楽しめますか?
はい、十分に楽しめます。全州の主要な見どころは韓屋村を中心に徒歩圏内に集まっているため、1泊2日でも韓屋村散策、慶基殿や殿洞聖堂の見学、ビビンバやマッコリといった食、韓紙工芸体験まで無理なく満喫できます。
ソウルから全州へはどうやって行きますか?
ソウルの龍山駅からKTXまたはSRTといった高速鉄道で全州駅まで向かうのが便利で、所要時間はおよそ2時間ほどです。全州駅からは市内バスやタクシーで韓屋村エリアへアクセスできます。
全州で必ず食べたい名物料理は何ですか?
ビビンバ発祥の地として有名な全州ビビンバが筆頭です。そのほか、豆もやしのスープご飯コンナムルクッパや、南部夜市場の屋台グルメ、地元のマッコリも全州ならではの味として外せません。