📍

慶州(キョンジュ)の見どころ完全ガイド ― 屋根のない博物館で千年の新羅を歩く

慶州
9 スポット
要約

慶州(キョンジュ)は、千年にわたって新羅王国の都として栄えた韓国屈指の歴史都市です。市内のいたるところに古墳や寺院、石塔が点在し、「屋根のない博物館」とも呼ばれています。世界遺産に登録された仏国寺や石窟庵をはじめ、芝生に包まれた王陵が並ぶ大陵苑、東アジア最古とされる天文台・瞻星台など、教科書で見た新羅文化を実際に肌で感じられるのが魅力。

  • 🗓️ ベスト: 4〜5月・9〜11月
  • 🗣️ 韓国語
  • 💱 ウォン (₩)
✍️ KoreaPlus 編集チーム🔄 更新 2026-07-02✓ 2026年版・確認済み

慶州(キョンジュ)は、千年にわたって新羅王国の都として栄えた韓国屈指の歴史都市です。市内のいたるところに古墳や寺院、石塔が点在し、「屋根のない博物館」とも呼ばれています。世界遺産に登録された仏国寺や石窟庵をはじめ、芝生に包まれた王陵が並ぶ大陵苑、東アジア最古とされる天文台・瞻星台など、教科書で見た新羅文化を実際に肌で感じられるのが魅力。慶州ならではの伝統菓子やグルメも豊富です。このガイドでは、現地在住の視点から外せない見どころと食、移動のコツまでをまとめました。

慶州 — Photo montage of Gyeongju, Korea
📷 Kyoww (montage) / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)
🗓️ ベスト: 4〜5月・9〜11月🗣️ 韓国語💱 ウォン (₩)⏱️ 目安 2〜3日🚄 ソウルからKTX/バス

🏯 観光スポット

⛩️
Bulguksa Temple
불국사
新羅仏教芸術の最高傑作とされる古刹で、石窟庵とともに1995年にユネスコ世界遺産へ登録されました。境内には国宝に指定された多宝塔(タボタプ)と釈迦塔(ソッカタプ)という二基の石塔が向かい合って立ち、青雲橋・白雲橋の石段とともに統一新羅期の高い技術を今に伝えています。慶州観光の象徴ともいえる存在で、まず訪れたい一か所です。
📍
Seokguram Grotto
석굴암
仏国寺の背後にそびえる吐含山(トハムサン)の中腹に築かれた人工の石窟寺院です。花崗岩を組み上げたドーム天井の内部に、本尊の釈迦如来坐像が東の海を向いて静かに鎮座しています。緻密な石組みと均整のとれた仏像表現は新羅彫刻の頂点とされ、仏国寺と並ぶ世界遺産。早朝に訪れると荘厳な空気を独り占めできます。
🌳
Daereungwon Tumuli Park
대릉원
新羅の王や貴族を葬った大型古墳が、なだらかな丘のように連なる広大な古墳公園です。なかでも天馬塚(チョンマチョン)は内部が公開されており、出土した白樺の泥障に描かれた天馬の絵にちなんで名づけられました。芝生に覆われた古墳と松林が織りなす風景は写真映えも抜群で、慶州を代表する散策スポットとして人気です。
📍
Cheomseongdae Observatory
첨성대
7世紀の善徳(ソンドク)女王の時代に築かれたとされる、東アジア現存最古の天文台です。徳利のような曲線を描く石積みの塔で、使われた石は一年の日数にちなむ約365個と伝えられます。周囲は広々とした芝生広場になっており、季節の花々とともに眺められるのも魅力。夜にはライトアップされ、昼とは違う幻想的な姿を見せます。
🏯
Donggung Palace and Wolji Pond (Anapji)
동궁과 월지(안압지)
統一新羅の離宮と人工池からなる庭園遺跡で、かつては雁鴨池(アナプチ)とも呼ばれてきました。復元された楼閣が水面に映り込む光景は慶州随一の絶景。とりわけ日没後のライトアップは美しく、池に映る建物のシルエットを目当てに多くの旅行者が夜に集まります。慶州で夜景を楽しむなら外せない場所です。
🏛️
Gyeongju National Museum
국립경주박물관
新羅の歴史と文化を体系的に学べる国立博物館で、慶州各地から出土した金冠や装身具などの名品を数多く所蔵しています。屋外には韓国を代表する梵鐘「聖徳大王神鍾(ソンドクテワンシンジョン)」、通称エミレの鐘が展示され、その壮大さに圧倒されます。各遺跡を巡る前後に立ち寄ると、慶州全体の理解が一段と深まります。
🌉
Woljeonggyo Bridge
월정교
統一新羅期に月城(ウォルソン)と南山(ナムサン)を結んでいたとされる木造橋で、長年の研究を経て2018年に復元・公開されました。瓦屋根を載せた楼門と長い橋廊が特徴で、韓国最大級の木造橋として知られます。とりわけ日が暮れてからのライトアップは見事で、川面に映る橋の姿は慶州の新たな夜景名所となっています。
🏘️
Yangdong Folk Village
양동마을
朝鮮時代の伝統的な暮らしを今に残す氏族村で、2010年にユネスコ世界遺産(韓国の歴史村)に登録されました。瓦屋根の両班屋敷から茅葺きの民家、書院までが丘陵地に点在し、築二百年を超える家屋も少なくありません。実際に人が暮らす生きた村で、ゆったりと歩きながら往時の韓国の村落風景を味わえます。市街地からはやや離れています。
🏘️
Gyeongju Gyochon Traditional Village
경주 교촌마을
瞻星台や月精橋のすぐ近くに広がる、伝統韓屋が建ち並ぶ村です。代々続く名家として知られる慶州崔氏(チェ氏)の古宅が中心で、塀沿いの落ち着いた路地を散策できます。伝統酒や工芸の体験、韓服のレンタルも楽しめ、月精橋やレンタサイクルでの古墳巡りと組み合わせやすい立地。半日の市内散策にぴったりです。

🍜 グルメ

🍧
Hwangnam-ppang (황남빵)
1939年創業と伝わる慶州を代表する銘菓で、薄い生地にたっぷりの粒あんを包んで焼き上げた小ぶりの饅頭です。表面に菊の花の模様が押されているのが特徴。大陵苑周辺や皇理団(ファンリダン)通りに店が多く、できたての温かいものはお土産にも自分用にも人気の定番です。
🍚
Ssambap (쌈밥)
新鮮な葉野菜にご飯やおかずを包んで食べる、慶州を代表する定食です。大陵苑近くには「쌈밥(ssambap)通り」があり、自家製の味噌で作るテンジャンチゲ(味噌チゲ)とともに、二十品以上もの小皿が一度に並ぶ豪華な膳が名物。慶州でしっかり食事をとりたいときの王道です。
🍽️
Gyeongju Beopju (경주법주)
もち米を用いて醸す慶州伝統の清酒で、長い歴史を持つ地酒として知られます。透き通った琥珀色とまろやかな口当たりが特徴で、韓国の無形文化財にも認められた由緒ある酒。ssambap(쌈밥)など慶州の伝統料理と合わせて、ゆっくり味わうのがおすすめです。
🥞
Bomun-style Hanjeongsik (보문 일대 한정식)
リゾート地として整備された普門(ボムン)湖一帯に多い、韓定食のコースです。季節の山菜やナムル、焼き物、チゲなど多彩なおかずが膳いっぱいに並び、慶州らしい上品な味わいを一度に楽しめます。観光の合間に少し贅沢な食事をとりたいときに向いています。
🍽️
Kongguk (콩국)
大豆をすりつぶして作る、慶州周辺で親しまれてきた豆のスープ料理です。やさしく素朴な大豆の風味が身上で、夏には冷たく仕立てた冷製でも供されます。きらびやかな宮廷文化のイメージとは対照的な、地元の家庭的な味として一度試したい一品です。

🚄 アクセス・交通

ソウルからはSRTまたはKTX(高速鉄道)の利用が最も便利で、「新慶州(シンギョンジュ)駅」までおおむね2時間前後で到着します。新慶州駅は市街地や主要遺跡からやや離れているため、駅前から市内行きのバスやタクシーに乗り換えるとスムーズです。釜山(プサン)方面からも高速鉄道や市外バスでアクセスでき、日帰りや一泊の小旅行に適しています。市内の見どころは比較的まとまっていますが、仏国寺・石窟庵は山手にあり、両東(ヤンドン)村は郊外に位置するため、路線バスやタクシー、レンタサイクルを上手に組み合わせると効率よく回れます。

💡 旅のヒント

❓ よくある質問

慶州観光は何日くらい必要ですか?

市街地に集まる瞻星台・大陵苑・東宮と月池などは一日でも十分に巡れますが、仏国寺・石窟庵や郊外の両東村まで含めるなら一泊二日以上が理想です。夜景まで楽しむなら宿泊をおすすめします。

慶州はソウルから日帰りできますか?

高速鉄道を使えば片道およそ2時間で、新慶州駅まで到着します。市街地の主要スポットに絞れば日帰りも可能ですが、移動と見学に追われがちなので、ゆとりを持つなら一泊が安心です。

慶州で必ず食べたい名物は何ですか?

粒あんを包んだ伝統菓子の황남빵(hwangnam-ppang/황남빵)と、小皿がずらりと並ぶ쌈밥(ssambap)が二大名物です。伝統酒の경주법주(Gyeongju beopju)も合わせて味わうと、慶州らしさをより堪能できます。

市内の移動はどうするのが便利ですか?

市街地の遺跡群は徒歩やレンタサイクルで回りやすく、山手の仏国寺・石窟庵や郊外の両東村は路線バスやタクシーが便利です。目的地に応じて手段を使い分けると効率よく観光できます。

📺 動画とK-コンテンツ

🔗 関連ガイド

慶州(キョンジュ)の見どころ完全ガイド ― 屋根のない博物館で千年の新羅を歩く